リンク否認とは?低品質な被リンクの否認方法と注意点を解説
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リンク否認とは?
リンク否認とは、外部サイトからの低品質な被リンクを否認する(認めない)ことである。
サイトを運営していると外部サイトからの被リンクをもらうことがあるだろう。年月が経ち、サイトが大きくなればなるほど被リンクの数も増えてくるはずだ。そうやって増えた被リンクは自然リンク(ナチュラルリンク)と呼ばれ、サイトを評価するための1つの要素になっている。
しかしながら、被リンクの中には低品質な被リンクが存在する。コンテンツが薄く中身のないページや、自動生成したようなページからの被リンクなどがそうだ。
低品質な被リンクがあると、場合によってはサイトがペナルティ対象になることがあり、検索順位の上昇を妨げてしまう。そのため対策として、低品質な被リンクに対してリンク否認をすることをおすすめする。
リンク否認を行うことで、サイトのペナルティを回避することができるため、外部対策SEOとしても有効であると言えるだろう。
低品質な被リンクとは?
低品質な被リンクとは、具体的には下記のようなものである。
- 自サイトとの親和性・関連性が低いページからの被リンク
- コンテンツが薄く中身のないページからの被リンク
- 自動生成したようなページからの被リンク
- UGCによるスパムの被リンク
- 隠しテキストや隠しリンクなどの可読が困難な被リンク
- ディレクトリ登録サイトからの被リンク
- ペイドリンク(外部サイトから被リンクを購入する行為)
このような被リンクは、恣意的であればもちろんのこと、たとえ自然リンクであったとしても低品質なためリンク否認すべきだろう。
一昔前はドメインパワーの強いサイトからペイドリンクをすることで、評価を高められた時代があったが現在は逆効果である。もし、過去のものが残っているようなら適切に対処してほしい。
低品質な被リンクへの対処
低品質な被リンクへの対処としては大きく2つある。
- 削除依頼をする
- リンク否認をする
まずは、アナログな方法だが被リンクが貼られているサイトに対して削除依頼をすることをおすすめしたい。被リンクを否認することよりも、被リンク自体が削除されることが一番だからである。
どうしても削除が叶わない場合は、リンク否認をして低品質な被リンクを無効化しよう。
リンク否認の方法
リンク否認の方法は下記の手順で行う。具体的には公式の「サイトへのリンクを否認する」に詳しく記載があるので参考にするとよいだろう。
- Google Search Consoleの「リンク」→「外部リンクをエクスポート」→「その他のサンプルリンク」を押下し、被リンクされているURLの一覧をダウンロード
- ダウンロードしたURLの一覧から、否認しないURLを削除しファイルを作成
- 「サイトへのリンクを否認する」へアクセス
- プロパティを選択
- 作成したファイルをアップロード
ファイルの記述方法
下記の記述方法に従ってファイルを作成する。
- 否認するURL、またはドメインを1行につき1つ指定する
- サブパス(example.com/en/など)で全体を否認することはできない
- ドメイン(またはサブドメイン)を無効にするには「domain:」というプレフィックスをつける
- 行の先頭に#をつけることでコメントを追加できる(#で始まる行は無視される)
下記が記述例。
# 否認するページ 2 件
http://spam.example.com/stuff/comments.html
http://spam.example.com/stuff/paid-links.html
# 否認するドメイン 1 件
domain:shadyseo.com
ファイルの形式
ファイルのエンコード | UTF-8または7-bit ASCII |
ファイルの拡張子 | .txt |
URLの最大長 | 2,048文字 |
最大ファイルサイズ | 100,000 行(空白行とコメント行を含む)および2MB |
リンク否認の注意点
リンク否認は被リンクが削除されるわけではない
リンク否認は、被リンクを否認する(認めない)ことであり、被リンクが削除されるわけではないので注意しよう。被リンクを削除したい場合は、先の通り、被リンクが貼られているサイトに対して削除依頼をするしかない。
ドメインプロパティはサポートされていない
Google Search Consoleでサイトを登録する際に、「ドメインプロパティ」と「URLプレフィクス」の2つの方法があるが、残念ながら「ドメインプロパティ」はリンク否認に対応していない。
リンク否認でプロパティを選択する際に「ドメインプロパティ」を選択すると下記のようなメッセージが表示される。
ドメイン プロパティは現在サポートされていません。
リンク否認をしたい場合は「URLプレフィクス」でサイトを登録する必要がある。
誤って良質なリンクを否認しない
公式でも下記の記載があるが、誤って良質なリンクまで否認してしまうとSEO評価も低下する可能性があるため注意が必要だ。
否認ツールは複雑な機能であるため、慎重に使用する必要があります
使い方を間違えると、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。ご自身のサイトに対して、スパム行為のあるリンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くあり、それが問題を引き起こしていると確信した場合にのみ、バックリンクを否認することをおすすめします。
サイトへのリンクを否認する
まとめ
- リンク否認とは、外部サイトからの低品質な被リンクを否認する(認めない)ことである
- 低品質な被リンクがあると、場合によってはサイトがペナルティ対象になることがあり、検索順位の上昇を妨げてしまう
- リンク否認を行うことで、サイトのペナルティを回避することができる
- 誤って良質なリンクまで否認してしまうとSEO評価も低下する可能性があるため注意が必要だ
記事の著者

HIRILUK編集長
HIRILUKの創設者。十数年に渡り一貫してSEO業務に携わる。年間12億PVのECサイトのSEO戦略室にてSEO対策を推進。その後もオウンドメディアの立ち上げ、SEOコンサルティング、SEOセミナーなどを多数経験。
HTML5プロフェッショナル認定試験取得、GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)取得。